さよなら、六三郎

あっという間に、3月になりました。

 

大気中に春の香りを感じます。

あと、花粉も・・・。

PM2.5も、これからが本番ですネ!

 

個人的に、バイクシーズン到来!!が楽しみでありますが、バイクでの走行後は必ず地獄が待っていると思うと、花粉症の私としては複雑な気分です。

 

学生時代に、この時期に伊豆ツーリングに出かけて、目がかゆくて、何度もバイクを降りては目をこすりを繰り返し、下宿に帰るとお眼目が真っ赤で苦しんだ思い出が…。 

今から考えると、これが最初の花粉症の発症のように思います。

 

基本的に屋内で仕事をしている分には我慢できますが、今年から『狂犬病予防接種』で数日間は、野外活動を強いられますので、内心とてもビビってます。

 

また、春は別れのシーズンです。

 

前回に引き続き、ちょっぴり悲しい話です。グスッ!

 

それでは、今回のお題

『さよなら、六三郎(ろくさぶろう)』いきますね。

(注)念のため、ハンカチをご用意くださいネ。

 

 

さて、この子が当院の超音波診断装置、アロカα-6 (アルファ・シックス)です!

 

当院では、超音波界の小さな鉄人!

いでよ〜、アイアン・シェフッ! ←古っるぅ〜

 

M場・六三郎  の愛称で・・・

 

呼ばれてません。

 

ウソです。

盛ってしまいました。

ホントは  ”エコー”  としか呼んでません。

 

でもこのエコーも、私にとっては、戦友であり、使わない日はまず無いくらい活躍してくれました。

 

しかし、残念ですがお別れの時がやってまいりました。

 

 

 

この子は、同じアロカ社のエコーからの買い替えで、5年前に当院に身売りされてきました。

 

この子の前は、やはりアロカのSSD-3500 という今は懐かしいブラウン管ディスプレイのエコーを使ってました。α-6は、SSD-3500の後継機種だったように記臆しております。

 

当時、SSD-3500からα-6に買い替えた時には、こんなに解像度が高いのか!と驚いたものです。

 

本当は、α-6の上位機種のα-7が欲しかったなぁ。

α-6とα-7を並べて検査させていただくことがありましたが、

α-7はさらに解像度が高かった。しかし価格も当然、高かった!

先立つ物がないので α-6に…。

 

 

その昔、アロカのエンジニアの方に、

「なんで6と7でこんなに違うのデスカ?」とヤボな質問をぶつけたことがありました。

エンジニアの方いわく

「車に例えるなら、エンジンの排気量がそもそも違います!」キッパリ!

 

Σ(´Д`ll ズガーン

 

言い得て妙とはこのことかっ!

なるほどなぁ。やっぱり金額の差なのね。トホホ・・・。

と少し残念な気持ちになったのを覚えています。

 

 

しか〜し、車が例えなら、

 排気量が小さくても、ダウンヒルなら最速の豆腐屋のハチロクあるじゃ・・無いネ。

 

あれは、マンガだし、

速さを競うマシンにおいては、軽さは武器でしょう!

ショートサーキットや峠の下りでは、低排気量でも軽いマシンが有利なこともあるかもしれません。

しかしながら、超音波診断装置では画像の解像度や、一秒間あたりの演算能力は高い方がいいに決まってます! 

そもそも、エコーにまたがって、走り回るわけじゃナイしねー。←バカじゃ無いの?

画像診断においては、『柔よく剛を制す』は当てはまらないみたいですネ。

(だだし、最近はポータブルで病室や往診に持っていける小型タイプの簡易エコーも需要があるみたいッス。)

 

このアロカの α-6君は、何がいいって、IVEATの宮林先生考案(?)のマイクロコンベックスが特に小型犬の腹部検査においてはバツグンに良かったです。

 

話がさかのぼりますが、私の学生時代には超音波検査は授業にはありませんでした。

代診先のいくつかの動物病院にもエコーがありましたが、ほぼインテリアとして存在している動物病院が多かったと思います。 あぁ、また怒られる

 

なので、開業したての頃は、書物を読みあさり、ほぼ独学でやってました。

未だに、昔の超音波検査の書物をたくさん所有しておりますが、昔の書物のエコーの画像

を見直してみると、「なんじゃこら??」ってくらいに汚い画像が掲載されてます。

そう考えると技術の進歩もすごいですネ。

 

しかし、書物や 独学だけではイマイチよくわからんので、そこまでの知識とテクニックで伸び悩んでました。

 

そこで、思い立って、宮林先生の講義と実習を受けることに!

 

日本の獣医学の腹部超音波検査の普及と技術アップに宮林先生がどれだけ貢献されたことでしょう。

宮林先生、ありがとうございます!

 

その宮林先生に徹底的に基礎を叩き込まれたのがこのプローブ(探触子)の持ち方です。

 誤)リファレンスマークが逆でしたね。ツッコまないように

このプローブ(この先から超音波ビームが扇状に出ます)を

このように持ち、

まさに手刀のようにして、肘から下はまっすぐにして、臓器の断面を切り取る感じでやりなさいと教わりました。

↑(私の中では南斗○拳じゃ〜っ!)

 

超音波ビームはこの棒(?)に沿って一直線に出ていくのですが、ほんのちょっとの方向が変わるだけで、数センチ先の体内の画像が変わっていきます。また、この棒の後ろには重くて長いコードが付いているので、この形状のプローブが非常に操作しやすい!

 

宮林先生には、何度も「持ち方がちが〜う!」と怒られ、

おっさん同士が手をニギニギするという異様な光景が…。オエーッ

 

まさか、宮林先生がエゴサーチして、この画像が出てきたら、

「オレの教えた、持ち方とちゃうやん!」と怒られそう。マジでっ

 

数年前にアロカさんは日立に吸収され、今は日立アロカになってしまいました。ずーっとアロカばっかりだったので、アロカには思い入れがあります。

 

しかしながら、今回の後釜には、あえて東芝に変更します!

さらに上位機種に!やってもーた

 

α-6がトウフ屋の86なら、今度はGTRのイメージだ〜ッ! ←個人の見解なので怒って来ないように

しかし、

車の世界ではどうだか知りませんが、バイクなんかはほとんどがテクニックが八割じゃナイでしょうか?特に公道では排気量が全てでは無いと思います。

 

なんの話をしていたのか、支離滅裂になりましたが、やはりテクニックを磨くことをわすれてはいか〜んと思うのです。なので、さらに精進します!

 

最後に、技術の進歩についてですが、もうこのくらいで止まってくれませんかね(泣)。

どんどん、いい製品が新しく出てきますが、お金がついて行きません!体力も…

テレビだって、4Kテレビなんか、本当に必要スか?8Kまであるそうな…

ジジイ化している私の視力では、「もう、いいよぅ」という気持ちに・・・。

 

↑(ちょっと、似てますが私ぢゃナイです!吉本新喜劇デス) 

 

そんなこと言っても、開発する側もどんどん新しい技術を開発し、それを低価格にしていく成長がなければ、そこで終わってしまいますもんネ。

 

私も、老体にムチ打って向上していきたいですね!

それでは、皆さん、ごきげんよう〜。終