さよなら、ポチ

年が明けて、もう2月になりました。

まだまだ寒い日が続きます。

当院でも膀胱炎や尿路結石の子が増えています。

くどいようですがオシッコの仕方には注意してあげてください。

さて、今回も私的にはチョッピリ寂しい話なのですが、、、。

もう、どうせ『ポチ』って動物じゃないんでしょう!と思われた方、、、。

そんな

うたぐり深い、

あなた様は、、、、、。

 

 

 

大正解!!

 

しかし、当ブログの見過ぎデス。でもありがとうございます。

同業者の方はなんとなく…予想できますかネ?

ていうか、同業者の方は恥ずかしいので見ないでね♡

 

前にも、書いたことがありますが、若い頃はあまり道具に愛着を持つようなことはなかったのですが、やはり年齢が増すにつれ、道具などは戦友のように擬人化してしまします。

 

その戦友の全自動血球計数装置がコレ。

その名もポチ!

導入してから、たくさんの動物たちの病気の診断に役立ってきてくれました。 

 

 

「ま〜た、バカが変な名前つけて〜」と思わないようにっ!

業界の人?なら知っているれっきとした機種名デス。

 

 

 

このポチ(poch-100iv)君は、なんと15年前に購入!

当時、コンパクト、正確さ、操作性ではかなり優秀で、名前がポチというのも、購入の決め手でした。その後、さらに追加機能のある機種も増え、いまだに現役で販売されています。

 

その昔、先輩獣医師に「機械の中に液体が通過するような医療機器は壊れやすい」というのを聞かされ、未だにそう信じております。

また、「血球計測器はよく壊れる」と聞いていたので、15年はよく頑張っている方だと思います。

 

まあ、タネをあかせば半年に一回、7万円弱かけてメンテナンスをする契約をしているので、中身は常に新品Death!! ε=\__〇_ ズコー

 

メンテナンスをしていただくイケメンのお兄さんによると、「定期的に劣化する部品などは次々交換していくので、まず壊れません」とのこと。また壊れても保守契約なので、ほぼ無償で修理してくれるそうな・・・。

 

しか〜し!

 

一年で10万円以上の維持費がかっかているので、もうすでに新品が買えている計算に…。

この頭のイタい『保守点検契約』ってどうなんでしょう?

気分的になんだかモヤモヤしちゃいます。

でも、急に故障なんかしたら、エラいことなので、やっぱり大切なのかなぁ。

 

まだまだ、現役でやれそうなのですが、医療機器の販売会社の方が新しい機種をゴリゴリ勧めてくるので、残念ですが引退することとなりました。

 

 

このポチちゃん、大事に保管しておこうかとも考えました。

 

ええ、そりゃもう、

私、かなり空想癖がありまして…。

 

もし、私が石油王だったら、(←もう、ええっちゅうねん)博物館つくって展示します!

また、私が創業何十年の大企業の創始者だったら、これまた展示していただき、

「こちらのマシーンは、先代の故・大島がお金がない時代に大切に使い続けた検査機器なんですよぅ〜。」なんて解説していただくというバカなシュチュエーションを妄想してしまいます。

 

しかし、使えるのに放置はもったいないですし、うちに置いておくスペースの余裕がないので、新規で開業する若い獣医さんに寄贈することに決まりました。

 

こんな使い古しの機械なんて、新しく開業する先生も嫌がるかな?とも思いますが、

私が開業するときはひどく貧乏だったので、逆の立場だったら泣いて喜ぶけどネ!

 

話が脱線してしまいますが、

 

私が開業するときの話にさかのぼります。

 

当時、徳島の田舎では、今みたいに動物病院数もまだ多くなく、

私の親戚一同は『ホントに動物病院なんかで食っていけるの〜⁇』的な雰囲気がありましたね〜。

 

私が開業するときは、本当に開業資金がありませんでした。 

勤務医の安月給では、十分な自己資金もありませんでしたので、まず、銀行さん回りをしたのを覚えています。

 

しかし、当時の徳島での動物病院の認識はやはりヨロシクないし、ロクな担保もない若造に、融資していただける銀行はありませんでしたね!丁重にお断りされました。

 

そのときの気持ちを『半沢直樹』に例えるとこんな感じ!!!!

 

     ↓↓↓

 

 

 

 

 

まあ、私の事業計画書にも説得力もなかったのもいけませんでしたし、もっと食い下がればよかったのかも知れませんでしたネ。

 

結局、国金に助けていただいたのと、計画をねりなおして、当初の予想金額の半分の費用で開業できたのを思い出します。

 

いろんな人のお世話にもなりました。その節は有り難うございました。

 

昔からの患者さんは、以前は小さいテナントでやってたの覚えてくれてますかね?

あのテナントの屋根裏部屋(天井低いし、暑く、そして寒い…)に、

ネコさん達と暮らしていました。←あ〜涙が出てきた・・・

 

 

私が開業した後も、本当に運転資金がありませんでしたので、検査機器も必要最低限しかなく、注射ポンプや薬品も少量づつ購入したものです。

今では笑い話ですが、カテーテルも各種の太さのものを一本ずつしか購入できなかった記憶があります。

 

まさに、自転車操業ってヤツですね!今もそれは変わらず・・・(泣)

 

 

  

そのお金のない開業当時の血球計算マシーンが、ズバリこちらDeath!💀

 

  ↓↓↓

 

 

(llllll゚Д゚) ヒィィィィ

 

マシンちゃうやん!

 

その名もノイバウエル血球計算盤・・・。 盤って…

当時は3万円くらいだったかな?

 

 

今の医療に携わる方は、知ってるのかな〜?

 

今時、使っている獣医さんっておられますかねぇ?見たことないけど…。

 

学校の授業でしか使ったことないという獣医さんも多いはず…。

↑もしかして、学校でも使ってないとか?

 

私は開業当初、コレで白血球数を計ってました。ガラスの板に細かい碁盤の目が彫ってあって、その中に規定量の血液を流し込み、顕微鏡で白血球を数えるという原理のもの。

 

とても原始的な方式ですが、あなどることなかれっ!

 

きちんとした手技で行うと、かなりの精度を誇ります。

 

ただ、時間がかかりすぎるのだけが難点ですね、、、。

 

この血球計算盤は、かさばらないので大切に記念として保管しております。

 

 

 

 

最近の新規開業する獣医さんは、昔と違ってさらに高度な設備が必要になり、初期投資にかなりの 出費が必要なんじゃないのかなぁ。

ホントにお金持ちか、後継ぎの方しか開業できないんじゃないでしょうか?

 

資金が潤沢で、最新マシーンが購入できる先生は最新のものがやはりいいでしょう。

最新のポルシェが、最高のポルシェだ!とか、うんたらかんたら…いいますよネ

 

 

しかし、余裕のない開業の先生にポチくんならすごくいい働きをすると思います。

 

ポチくん、新人さんのために、あともう少しだけ頑張ってあげてね〜!ナンカカワイソウ

 

用済みになったら、またウチに帰ってくる〜?

 

 

 

 

最後に、

ワタシ、根暗で器の小さい男でして、、、。

嫌な思いをしたことは、忘れません。

 

あのとき門前払いされた、某銀行は,当院では出入り禁止Death!☠️☠️☠️

↑自分が悪いのにネッ!完全に逆恨みですね

 

 

 

その某銀行の上役さんが、

『ご融資いたしますよ〜。病院を拡張しませんか〜♡』

と、ご挨拶に来ていただいたことがありました。 

 

 

ムキー凸(゚Д゚#)イマゴロ・オソインジャ〜

 

 

と言ってやりたいのですが…。

 

とても口には出せませんトホホ

 

 

 

 

 

そんな時、私はやはり 妄想 するのです。

 

これを・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「キミのところにはたのまんよっ、フォッフォッフォッ・・・」

 

 

 

『やられたら、倍返しだっ!』(笑)←ふるぅ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、これはフィクションと思ってくだされ〜。

 

銀行にも知人は多いし、私が悪いのは分かってます!

 

我が子が銀行員を志望したらどうしよう????

 

その時はどうぞヨロシク。

 

しかし、自分って本当に器が小さいよなぁ。

 

あと、早く暖かくならないかなぁ・・・。

 

 終