耳のV字カット

とても寒い日々が続きますね

 

うちのお漏らし犬のエステル君のオシッコに付き合うだけで、寒くて悲鳴をあげそうになります

 

またエステルも寒いのは大嫌いなので、用をすませると一目散にお家に帰ります。

 

いつも思うことですが、こんなに寒いなか、野良猫たちはどうしているのでしょう…。

 

今日、野良ネコちゃんの去勢手術があったので、私なりに思うことを一筆…。

 

 

上の写真の子は、雄猫どうしの喧嘩でのケガの治療と、なおかつ去勢も同時にして欲しいとのご依頼でつれてこられました。この子を連れてこられた方は、自費で野良猫の避妊手術やケガの治療等をおこなうなど、『地域猫活動』をされており、よく野良猫ちゃんをお連れになります。

 

費用、手間、時間などを考えると並大抵ではできることではありません。ボランティアの方々には頭が下がる思いです。

 

では、『地域猫』とはなんでしょう?

 

よくご存知の方もおられるとは思いますが、、、

 

飼い主のいない猫の糞尿やゴミあさり、鳴き声などの被害により、問題が生じ、市町村や保健所に住民からたくさんの苦情があると聞きます。そして、困った住民によって保健所で殺処分される子は後を絶たないというのが現状です。

 

殺処分はかわいそうですが、猫に関する被害で困っている人たちもいる・・・

 

困っている人たちが我慢しろ!!というのもおかしいですね。

 

解決方法の一つに『地域猫活動』というのがあります!!

 

飼い主のいない猫によるトラブルを減らし、地域環境を改善しつつ、数年かけて最終的に一定地域の飼い主のいない猫をいなくする取り組みです。

 

この活動には、猫好きな方や嫌いな方も含む地域住民、問題解決に取り組むボランティアなど、人と猫が共生できる地域づくりの為に、地域の皆さんの協力と理解が必要です。

 

具体的な方法は?

 

①一定の地域に住む『飼い主のいない猫』の避妊・去勢をする

飼い主のいない猫の寿命は短く4〜5年と言われます.子猫が生まれなければ徐々にですが確実に数が減ります。(しかし,寿命を全うさせてあげる)

 

②エサ場やトイレの設置と管理

エサを与える場所と時間を決め、一定の時間以外はかたづけると、猫がゴミを荒らすことが減ります。また、トイレを設置し排泄物の除去、定期的な砂の交換などにより、至る所に糞尿をすることが減ります。

 

『飼い猫』の飼い主さまへ(コレを私は声を大にして言いたい!!)

・最後まで飼って下さい!!

・捨てないで下さい!!

・念のため、迷子札的なものか、マイクロチップの装着を!!

・家の中だけで飼ってくだされ〜

・猫を屋外に出すな〜こらーっ!!

・のら猫に中途半端な気持ちで、エサだけ与えるな〜!!

 だったら室内飼いで、一生面倒をみてやって〜(お願いします)

 

『地域猫活動』にも色々問題や、考え方もあると思います。

 

ある意味、種の根絶じゃないか!!と思われる方もいるかもしれません。

 

しかし、炭酸ガスで窒息死させられる子が少しでも、減ることを願うばかりです。

 

そもそも動物が嫌いな人も多くおられます。それは仕方が無いことです。

 

私だって、小学校の時に夜店で買ってもらった、カラーひよこ(知ってます?)を目の前でネコにかっさらわれた(たぶん食べられたと思う)トラウマから、ずっと猫が嫌いでした。

 

これは作り物です
これは作り物です

←これがカラーひよこです

 

昔は、よくお祭りで売ってました

 

ひよこにカラーを塗るなんて

 

ひどいですね!!

 

今では、猫も犬も大好きですが…クモとかは苦手です。嫌いな人にとってはやはり,嫌なものは,嫌ですよね。

 

やはり,動物の苦手な方のお家に犬や猫が侵入しないようにするのはマナーだと思うのです。(つまり,飼い猫は家の中だけで飼ってね!!、犬は放すなっ!!)

 

そういう自分も偉そうなことは、言えません。

 

コレで飯を食っているのですから…(コレだけではありませんが)

 

また、ペットはかわいそうだが、牛や豚、鶏は平気で殺して食べてますよネ!!

 

ベジタリアンなら、植物は恐怖を感じていないから殺して食べても、OKデスか?

 

人間とは悲しい生き物ですね・・・

 

しかし、人間は他の種の動物の心配をする(おせっかいな)すばらしさも持っていると思うのです。

 

他の生物のエネルギーを奪い己の糧とすることは、生き物であるがゆえの罪深き業と思います。しかし、無益な殺生や、他の生物が嫌がる事はしてはイカンと思うのです! なぜなら、自分が逆の立場だったら絶対に嫌だから…

 

 

ああぁ〜おかしくなってきた!!

 

こんな話をするつもりでは… 

 

話をもとに戻します!!

 

 

 

そう、この猫ちゃんの耳に注目です。

 

『飼い主のいない』オスは右耳にメスは左耳に、避妊すると電気メスでV字に目印をつけています(統一されてはおりません)

 

 

この子なんかはわかりやすいですね

 

麻酔してても耳を切るなんてかわいそう!!

 

しかし、この印があることで

 

間違ってもう一度捕獲され,麻酔をされ、手術台にのさられ、お腹を切られることも

 

ないだろうし、この子は地域で大事にされている猫の可能性があると判断されれば、

 

殺される確率も減るのではと・・・

 

最初は私も、耳を切るなんて何てヒドいと思っておりましたが、最近はキミの命のためだ、ゴメン!!・・・と思って切ってマス

 

時々、コンビニや、公園で耳をV字カットされた猫ちゃんを見かけます

 

みなさんも、もし見かけたらこの子達は愛情を注ぐ人たちがいる『地域猫』なんだと思ってやって下さい

 

決して,野良猫ではありません!!!

ちなみに

 

←この子の耳もわかりやすいですね〜

 

おや?

 

ドコかで見覚えのある子だな…と

 

?????

 

 

ちーちゃん登場!!
ちーちゃん登場!!

そうです!!当院の受付嬢、ちーちゃんです!!

 

気がつかれていたかもしれませんが、本人の右耳を見てやって下さい

 

V字カットが・・・

 

女の子なのに右耳へ・・・ゴメン

 

最初の頃は、オスもメスも右耳にしてました・・・

 

もともとは、地域猫になる運命が…

 

あまりにおとなしかったので…

 

 一生面倒を見るから許してね♡